ちょいと長いですが。
先日購入した無線ルーター「WR8700N-HP」は、USBインターフェースがありそこにUSBメモリを接続することでNASとして利用できます。また、DLNAサーバも備えており、DLNAクライアントの液晶テレビと接続することで写真や動画を閲覧することが出来ます。
そこで余っているUSB-HDDを接続しようと思ったところ、このルータは、NTFSフォーマットは読み込めないとのことなので「Fat32Formatter」というフリーソフトを使用してFAT32にフォーマットを試みました。
しかし、マシンがフォーマット中にハングアップしてしまったので、午前2:00ということもあって、思わず電源を落としたところ、HDDが認識されなくなってしまいました。(よく考えると当たり前っちゃあ、当たり前。)
HDDがお亡くなりになったか…とがっかりしたのですが、2.5インチHDDはまだまだ結構な値段がします。そうやすやすと諦められないのでディスク状態をチェックすることにしました。
使用したツールはこちらの「Drive Fitness Test」。日立のツールですが他のメーカーのHDDも使えるようです。フリーで利用できます。
要領は以下のような感じです。
- ホームページからisoイメージをダウンロード。
- CD-Rにisoイメージをコピー
- パソコンにHDDを増設(USB-HDDから認識できないと思います。)
- CD-ROMドライブにセットし、BIOSをCDブートにセットしてパソコンを起動
- 無事ツールが動きます。
といった感じ。
試したところ、無事エラーなしでチェックを完了しました。パーテション周りの情報が壊れたと予想できたので、一度ローレベルフォーマットをして→論理フォーマットし無事FAT32でパーテションを切れました。作業中は非常に安定した動作で信頼できるツールな印象を受けました。
HDDディスクが不調だったり、ディスククラッシュしそうな場合はこのツールからS.M.A.R.T情報も確認できるのでおすすめです。
DFTの使い方はググると有益なサイトさんが出てくるのでそちらをご覧になってくださいね。
物理フォーマット後のメモ
まっさらなHDDをFAT32でフォーマットする
- Knoppixで”dmesg |grep hd |more”で増設中のHDD情報をチェック
- ”fdisk /dev/hda” (USBでなく、HDD一台目がターゲットならhda)
- ”n”(新規作成)
- “p”(基本領域)
- “1”(領域番号)
- エンターを2回(シリンダ1~最大まで)
- “l”(領域タイプのリストを表示して、「WIN95 FAT32」を確認。”c”のはず。。)
- “t”(領域のシステムIDを変更)
- “c”(WIN95 FAT32(LBA)に変更)
- “p”(領域テーブルを確認。/dev/had1/ に FAT32が作成される予定になっていることを確認)
- ”w”(変更を適用)
- mkfs.vfat -F 32 /dev/hda1 (ファイルシステムの構築)
- mount /dev/hda1 /mnt(マウントする)
- df –h (容量の確認)
- Shutdown –h now(終了)
かえでのWebログさん
FAT32を表す領域タイプとして0x0B(FAT32)、0x0C(FAT32 (LBA))がある。これらの使い分けは以下の通り。
- 0x0B (FAT32)
- パーティションの終了シリンダが1023、ディスクの先頭から8GBまでの領域にパーティションが収まる場合に利用してもよい。
- 0x0C (FAT32 (LBA))
- LBA対応版。パーティションが終了シリンダが1023を超える場合にこちらを利用する。
dfコマンドで確認したところ、160GBあるHDDの空き容量が149GBとなっていたのですが、表記上だけの問題のようです。WINDOWS上で確認すると「159,727,243,264バイト」となってました。
追記:
上記のようにFAT32フォーマットにしても結局WR8700N-HPからは認識されませんでした・・・。素直にUSBメモリ使います。